私は覚悟を決めて支援機構に再生をお願いすることにしましたが、私が決めたからと言って支援が決定とはなりません。
関係省庁の承諾は?
支援機構は内閣府が作った組織でしたからまずは内閣府の承諾が必要です。それをもらった後、関係省庁の承諾が必要となります。うちの場合は病院でしたから厚生労働省の承諾が必要でした。当時からすでに精神科病床が多すぎる事が問題視されていて、そんなところは潰してしまえば病床も減るから好都合と言われてしまったらそれまでです。そうならないためのロジックとして平均在院日数の大幅な短縮を計画に盛り込んでいます。もし平均在院日数を1/3にできるなら大きな意義がある、とお言葉をいただき承諾されました。
借入先からの承諾
内閣府と関係省庁からの承諾をもらったのちは、支援機構が支援しますということを発表します。この時はまだメインバンクしか支援を受ける事をしらないですから、その他の借入先はこの発表の際に知ることになります。借入金の残高に応じて債権放棄の額を一方的に言われます。発表以前にこのことが漏れてしまうといけないので秘密裏に行われていたわけです。発表から3か月程度の猶予をもって返事をもらいます。
借入先からの承諾は?
3か月は我々としては待つだけですし、オープンしたサテライトクリニックを軌道に乗せることに集中していました。メインバンク以外には二つの借入先があったのですが、無事に承諾の返事をもらいました。
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