Ⅲ-13 支援機構から再生支援を受ける事を発表

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

私は覚悟を決めて支援機構に再生をお願いすることにしましたが、私が決めたからと言って支援が決定とはなりません。

関係省庁の承諾は?

支援機構は内閣府が作った組織でしたからまずは内閣府の承諾が必要です。それをもらった後、関係省庁の承諾が必要となります。うちの場合は病院でしたから厚生労働省の承諾が必要でした。当時からすでに精神科病床が多すぎる事が問題視されていて、そんなところは潰してしまえば病床も減るから好都合と言われてしまったらそれまでです。そうならないためのロジックとして平均在院日数の大幅な短縮を計画に盛り込んでいます。もし平均在院日数を1/3にできるなら大きな意義がある、とお言葉をいただき承諾されました。

借入先からの承諾

内閣府と関係省庁からの承諾をもらったのちは、支援機構が支援しますということを発表します。この時はまだメインバンクしか支援を受ける事をしらないですから、その他の借入先はこの発表の際に知ることになります。借入金の残高に応じて債権放棄の額を一方的に言われます。発表以前にこのことが漏れてしまうといけないので秘密裏に行われていたわけです。発表から3か月程度の猶予をもって返事をもらいます。

借入先からの承諾は?

3か月は我々としては待つだけですし、オープンしたサテライトクリニックを軌道に乗せることに集中していました。メインバンク以外には二つの借入先があったのですが、無事に承諾の返事をもらいました。

<前の記事-Ⅲ-12 医師が一人増えるって大きいです- <「相模湖病院再建、機構卒業まで」記事一覧>  -Ⅲ-14 債務超過で実は困っていた事-次の記事>

病院経営にお悩みの方

精神科病院の経営セミナーに出席すると、スーパー救急病棟を作ってこんなに単価が上がりました。という話をよく聞きます。いかにもコンサルタントが好みそうな話です。

「単価が上がれば、仮に稼働率が少し落ちてもこんなに収益が上がります」果たしてそうでしょうか?

早雲会では精神科病院経営について、スーパー救急病棟を作る以外の処方箋を持っています。経営がうまくいっていないが何から手をつけていいかわからない経営者の方々からの問い合わせをお待ちしております。


病院経営にお悩みの方

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください