Ⅳ-2 病院の利益についての一般論

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病院の経営状況を改善するために何をやるのが適切なのか、一般論を今回は書きたいと思います。

利益とは?

まずは利益についてざっくり整理したいと思います。細かいことは別の記事にまとめる予定です。

経常利益=売り上げ―経費

純利益=経常利益―税金

手元に残るお金はイコール純利益ではないですが、ひとまずはそう考えていただいても構わないと思います。

利益がどれだけ必要か?

借金の返済がいくらあるかで決まってきますが、税金を支払った後のお金が年間の返済額を上回っていないといけません。

わかりやすく返済額を一年1億とすると、1億/0.7≒1.4億となります。ざっくり4割増しの経常利益が必要となります。

利益を増やすには?

「売り上げを増やす」か「経費を減らす」のいずれかです。病院の場合は単純にこの2点を考えればいいと思います。CF(キャッシュフロー)も比較的単純ですし、在庫だとかを考える必要もほとんどないと思います。

売り上げは何で決まる?

病院の場合は

入院患者数×一日当たりの単価(以降、「入院単価」とします)

クリニックの場合は

患者数×外来単価

上記で決まります。

経費は?

人件費+材料費(薬、医療器具、試薬、検査の外注費用など)+水道光熱費+採用費+借入金利息

といったところでしょうか。

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