計画に織り込んであった当初の落ち込みを横ばいで乗り切ったため再生計画は1年半~2年程度前倒しで進みました。
これといった大きな事件はなかったけど
理事長を引き受けたところや支援機構に再生を申し込む時のようなドラマチックな展開は特にありませんでした。
当初は3~5年で卒業を予定していたのですが、1年半で卒業できそうな業績でした。
計画に織り込んであった当初の落ち込みを横ばいで乗り切ったため再生計画は1年半~2年程度前倒しで進みました。
理事長を引き受けたところや支援機構に再生を申し込む時のようなドラマチックな展開は特にありませんでした。
当初は3~5年で卒業を予定していたのですが、1年半で卒業できそうな業績でした。
再建計画上は当初の1年程度は落ち込んでその後徐々に上昇していく計画でしたが、幸いなことに落ち込みがほとんどなく体質改善が進み、その後業績が伸びていきました。
支援中はモニタリング会議といって、支援機構、メインバンクと三者で毎月の報告がありました。当初は支援機構からはプロジェクトリーダー的な方、銀行も本部の方が二名と担当の支店長、支店の担当者と大勢の方が参加していたのですが、途中からは支援機構から一名、銀行からは支店の担当者の一名のみの参加になっていました。それだけうまくいっているという風に前向きに解釈していました。
病院の体質改善のためには一時的に業績が落ち込む事を覚悟していました。
事前の再生計画では当初の一年は、体質改善を行うためには業績は落ち込むだろうと計画していました。いわゆる大きくジャンプするためにはその前には一度膝を曲げないといけない、ってやつです。
ところが、実際はほぼ横ばいで体質転換が進みました。
その理由は 続きを読む
1つ前の記事で利益を増やすためには、売り上げを上げましょう、そのためにこのように目標共有しました。という内容を書きました。
通常の企業であれば、利益向上のために最初に取り組むのはむしろ経費削減だと思われます。そこに手をつけないなんて素人だな、と思われた方もいらっしゃると思います。素人であった事はあながち間違いではないのですが、そこには医療・介護業界ならではの事情もありました。
病院における最大の経費は人件費です。日本は正社員の身分ははんぱなく保証されていますから、簡単にはリストラできません。では非常勤を中心にすればいいと思われるかもしれませんが、非常勤の方もそれぞれ毎月これくらいは稼ぎたいという思いをもって働いていらっしゃる方がほとんどですから、あまりこちらの都合を押し付けると辞めてしまいます。今はほんとに人が雇えないご時世ですから職員が辞めてしまうとその採用のために費用がばく大にかかってしまい本末転倒になります。
はしもとについて総括したいと思います。
まず小児科についてですが、小児科に適した立地ということで選定したところもあり、それなりに流行っています。ところが小児科そのものは通年で見るとあまり黒字がない、ほとんどとんとんといったレベルになっています。 続きを読む
おおの開業の記事一覧です。
メインバンクと支援機構の了承もなんとかとりつけて、開業へむけての準備が始まりました。まずは間取りと内装の決定です
この当時もはしもとの開業時と同様に建築業界は人手不足でしたから早めに業者をおさえないとまたオープンが遅れてしまいます。工事の一般的な相場というものに明るくないですから通常は何社からか見積をとるという、相見積もりをするべきです。
じつは、この時は相見積もりをとりませんでした。 続きを読む
ファーストチョイスに挙げた相模大野駅周辺で家賃の割安な物件は見つかりましたが、駅の周辺に既存のメンタルクリニックは5件と非常に競合の激しいところでした。
一応コンサルタントの人に診療圏調査をしてもらいました。某大手調剤薬局の傘下のコンサルで無料でやってくれました。その調査の結果は当然競合がそれだけ多いのであまりいいものではありませんでした。彼らが提案してきたのはその隣の駅、小田急相模原駅はどうか?というものでした、親会社の調剤薬局のつくるクリニックモールの物件でした。確かに、コンサルの提示した診療圏調査そのものを見ると相模大野駅で作るよりも小田急相模原駅で作る方が良い結果なんです。
診療圏調査は、どういうアルゴリズムで患者数をはじき出しているのでしょうか?開業予定の場所を中心に半径500メートルなり1キロなり3キロなりにどれくらいの人口がいて、そのうちの何パーセントかが受診すると患者さんの数がこれだけいて、それを単純に競合クリニックの数で割るというアルゴリズムで出しているところが多いと思います。内科などの場合は基本的に家の近くの病院に行くという方が多いのでそれでいいんですが精神科の場合はどうなんでしょうか?
一つ目のサテライトクリニックの精神科が思った以上に患者さんを集めた事もあり医師が少し増えたところで二つ目のサテライトクリニックの開業を考え始めました
一つ目のサテライトクリニックを開業した際は資金繰りが苦しかったので、建て貸しのものに大きなメリットを感じましたが、今回はテナントに自前で内装工事を行っても資金的には大丈夫なので選択肢が広がります。
また、開業当初の赤字に耐えられる期間が長いのも大きなメリットでした。前回はできれば少しでも早くCFが黒字になるようにしたかったですが、今回はそこまで焦る必要がありません
はしもとのクリニックから事前の予想よりは多くの患者さんが相模湖病院へ紹介入院となった事もあり、相模原市内をファーストチョイスにしました。
はしもとが郊外型のクリニックだったので、次は駅前型のクリニックをやってみたいと思い、相模原市内の駅の競合クリニックを調べていきました。
単月の収支が黒字になってきた頃に気になってきたのが、曜日によって精神科の患者数が大きく異なる事です。病院から半日出張して交代でやっていましたから、担当医によって人数がかなり違いました。
開院してある程度の月日が経つと、土曜を除けばある程度患者数は平均化していくものだと思われますが、かなり凸凹がある状態になっていました。
外来をやっているところを直接はみたことがなかったですが、病棟での様子やカルテは目にしますから他の先生の技量はある程度お互いわかるものです。わたしが知る限り当時担当していた医師の間で技量に大きな差があるとは思えませんでした。
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