Ⅳ-5 順調な経過

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

病院の体質改善のためには一時的に業績が落ち込む事を覚悟していました。

落ち込みはほとんどなく体質の転換が進む

事前の再生計画では当初の一年は、体質改善を行うためには業績は落ち込むだろうと計画していました。いわゆる大きくジャンプするためにはその前には一度膝を曲げないといけない、ってやつです。

ところが、実際はほぼ横ばいで体質転換が進みました。

その理由は

まず、常勤医三名がみな入れ替わったことです。わたしが入職した時は三名中普通に働くのはわたし一人でしたが、この時は三名とも普通に働く医師になっていました。

二点目は、その年の2月に立ち上げたクリニックが順調に業績を上げていった事です。開業当初はあまりに患者さんが来なくてどうしようかと思っていましたが、順調に近隣の方に認知してもらえたようで患者さんが増えていました。

三点目は、支援開始前は赤字だったある介護施設の経営がようやくうまくいくようになってきた事です。これによってCFがマイナスの施設がなくなりました。この状態は非常に安心感があります。

いくつかの経費削減も

前の記事で経費削減はあまり考えていないように述べましたが、いくつかの施設の家賃が相場より割高だったのを交渉して下げてもらったり、リースなどの金利が非常に高かったものを少しずつまともな金利のものに切り替えたりはしていってました。

<前の記事-Ⅳ-4 利益を増やすためには経費を削ればいいのでは?- <「相模湖病院再建、機構卒業まで」記事一覧> -Ⅳ-6 卒業が視野に-次の記事>

病院経営にお悩みの方

精神科病院の経営セミナーに出席すると、スーパー救急病棟を作ってこんなに単価が上がりました。という話をよく聞きます。いかにもコンサルタントが好みそうな話です。

「単価が上がれば、仮に稼働率が少し落ちてもこんなに収益が上がります」果たしてそうでしょうか?

早雲会では精神科病院経営について、スーパー救急病棟を作る以外の処方箋を持っています。経営がうまくいっていないが何から手をつけていいかわからない経営者の方々からの問い合わせをお待ちしております。


病院経営にお悩みの方

SNSでもご購読できます。

コメント

コメントを残す

*

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください