おおの開業

マネジメントは大変です#7

2つ目のクリニックをオープンしてみると1つ目では起こらなかった問題点が出てきました。

人間はなくなって初めてそのものの重要性に気づくことが多い

1つ目に開業した橋本のクリニックは常勤の看護師さんが大変気がつくかつよく働く方でほかのスタッフにも細々と注意をしてくれました。院長が特にスタッフに注意するという事がなくてもみないい緊張感を持って働いてくれていました。

2つ目に開業したおおのの場合はそういった存在のスタッフがいなくて院長はいるんですが、院長といっても元々うちの法人で常勤で働いていた先生で診療内容は信頼のおける先生ですが、マネジメントの経験はありませんでした。

基本的に人に注意するというのはストレスですし、そういう経験も普通はないので、なかなか注意するということはできない部分があります。そもそもドクターは診察中は診察室にこもってしまいますので目も行き届きません。

緊張感がないとそれは患者さんにも伝わる?

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郊外と駅前、患者層に違いは?#6

二つ目のサテライトクリニックが相模大野駅前でオープンしました

立地によって患者層は異なる

一番最初に開業したサテライトクリニックは郊外型でありました。郊外型の特徴なのかどうかは1件しかないので断定はできませんがそちらの場合は患者さんは主婦層的な方が中心で、どちらかというと現在フルタイムでは働いていない方が多く、疾患としては軽い不安だとか親の認知症だとかそういった病状の方が多かったです。 続きを読む

精神科、曜日によって担当医が異なるメリット・デメリット

当法人内のクリニックは同じ先生がずっと診察をするシステムではなく、曜日によって担当医が異なるシステムを採用しています。これにはメリットもデメリットもあります

曜日によって担当医が異なるデメリットは?医師視点

再診の患者さんが実質初診:早雲会では、予約をとる段階は再診の患者さんの場合は1時間に12人予約をいれています。この中で当日時間変更や日にち変更をされる患者さんがいらっしゃるのでだいたい1時間に10人程度診る事が多いです。何度も診察している患者さんの場合はこのペースはそんなに無理なく診れると思っていますが、この中にいつもは他の曜日に受診している方がいらっしゃると、ペースが大きく狂います。その後待ち時間が増えてしまった患者さんにもご迷惑をおかけする事になってしまいます。

曜日によって担当医が異なるデメリットは?患者視点

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家具って高い#5

家具を購入する機会は普通はあまりないと思います。家具の相場が頭に入っている人はいないのではないでしょうか?

家具は想像以上に高いです

クリニックの待合室や診察室などには、ソファやイス、テーブルなどがあると思うんです。例えば待合室の3人掛けのソファっていくらくらいすると思いますか?ニトリやイケアで買えばせいぜい5,6万かなというイメージではないかと思います。

橋本を開院した時は大手メーカーのデザイナーさんが提案してきた3人がけのソファーが40万以上でした。(あまりに高いと思ったのでその時は取引のあったオフィス家具を扱っている会社から購入しました)

今回のデザイナーさんの提案は?

今回の内装のデザインをお願いしたデザイナーさんも家具も提案してくれたのですが、はしもとの時とはちがってセンスもよく価格も妥当でした。

実際どれくらい?

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相模大野に決定したものの#3

診療圏調査の結果はあまり芳しくなかったですが、ひとつ前の記事で述べたように精神科には特殊性があります。相模大野でいこうと決意したものの思わぬ横槍がありました。

支援機構とメインバンクの了解をとらないといけない

この当時はすでに放牧モードに入っていたのであまり気にしていなかったのですが、モニタリング会議で相模大野に新しいサテライトクリニックをオープンしたいと提案したら、意外な抵抗にあいました。

言い分はもっともですが

支援を受けている中で新規事業をするのはいかがなものか。という点が一点。

そんなに競合が多いところに作ってほんとうに大丈夫か?というのが二点目

客観的にみればごもっともな意見でしたが、ついこの前まですっかり放牧モードだったのにと思いました。 続きを読む

デザイナーはみなセンスある?#4

メインバンクと支援機構の了承もなんとかとりつけて、開業へむけての準備が始まりました。まずは間取りと内装の決定です

工事の業者をまず決定

この当時もはしもとの開業時と同様に建築業界は人手不足でしたから早めに業者をおさえないとまたオープンが遅れてしまいます。工事の一般的な相場というものに明るくないですから通常は何社からか見積をとるという、相見積もりをするべきです。

じつは、この時は相見積もりをとりませんでした。 続きを読む

診療圏調査・コンサルの提案する物件は??#2

ファーストチョイスに挙げた相模大野駅周辺で家賃の割安な物件は見つかりましたが、駅の周辺に既存のメンタルクリニックは5件と非常に競合の激しいところでした。

コンサルタントに診療圏調査を依頼

一応コンサルタントの人に診療圏調査をしてもらいました。某大手調剤薬局の傘下のコンサルで無料でやってくれました。その調査の結果は当然競合がそれだけ多いのであまりいいものではありませんでした。彼らが提案してきたのはその隣の駅、小田急相模原駅はどうか?というものでした、親会社の調剤薬局のつくるクリニックモールの物件でした。確かに、コンサルの提示した診療圏調査そのものを見ると相模大野駅で作るよりも小田急相模原駅で作る方が良い結果なんです。

診療圏調査とは?

診療圏調査は、どういうアルゴリズムで患者数をはじき出しているのでしょうか?開業予定の場所を中心に半径500メートルなり1キロなり3キロなりにどれくらいの人口がいて、そのうちの何パーセントかが受診すると患者さんの数がこれだけいて、それを単純に競合クリニックの数で割るというアルゴリズムで出しているところが多いと思います。内科などの場合は基本的に家の近くの病院に行くという方が多いのでそれでいいんですが精神科の場合はどうなんでしょうか?

精神科の特殊性

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ターミナル駅競合5件#1

一つ目のサテライトクリニックの精神科が思った以上に患者さんを集めた事もあり医師が少し増えたところで二つ目のサテライトクリニックの開業を考え始めました

最初の時との大きな違い

一つ目のサテライトクリニックを開業した際は資金繰りが苦しかったので、建て貸しのものに大きなメリットを感じましたが、今回はテナントに自前で内装工事を行っても資金的には大丈夫なので選択肢が広がります。

また、開業当初の赤字に耐えられる期間が長いのも大きなメリットでした。前回はできれば少しでも早くCFが黒字になるようにしたかったですが、今回はそこまで焦る必要がありません

場所の選定

はしもとのクリニックから事前の予想よりは多くの患者さんが相模湖病院へ紹介入院となった事もあり、相模原市内をファーストチョイスにしました。

はしもとが郊外型のクリニックだったので、次は駅前型のクリニックをやってみたいと思い、相模原市内の駅の競合クリニックを調べていきました。

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