法人の理念を決めましょうと何度となく言われ、5年半考え続けていました
グーグル先生に経営理念と聞くと
色々な企業の理念が調べられますし、経営コンサルタント的な会社の記事もたくさん見つかります。
その中でもたくさんの記事に引用されていますし、心にささったのはリッツカールトンのクレドでした。
他人の言葉ではだめ。自分の言葉を
いくらリッツカールトンのクレドがかっこよくても、業界も違いますし、そのままもってきても、理念が借り物って、という事になりますよね。自分の言葉で作らないとだめだと考え、もう一度自分の姿勢を思い出してみました。
理事長に就任した時、支援機構がはいった時、支援機構を卒業する時、理念はどうしましょうか?といつも聞かれました
理念ってそもそも必要なの?
今までいくつかの病院で働いてきましたが、その病院の理念って正直に言って知らなかったです。なんとなくそれらしい事がいくつか並べられているって印象しかありません。大抵医局に額にいれて飾ってあったりしました。
かく言う東華会の理念もなんだかぼやっとしたピントのはっきりしないものでした。
ですが、折あるごとに「理念はどうしましょうか?」と色々な人から聞かれていましたし、マネジメントや経営の本を読んでも、「理念は大事だ」とうたわれていたので、常に頭の片隅には「理念はどうしたものかな?」という思いはありました。
他社の理念は?
色々な企業のホームページをみると経営理念やクレドを載せています。この手の記事でいつも引用されるのが、高級ホテルのリッツカールトンのクレドで「We Are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen」というものです。かっこいいですよね。
医療と介護、両者に通ずるものを作るのが難しい
医療と介護、共通する部分も多いですが、突き詰めて考えていくと相違点も意外に多くて、あれこれ候補を考えてみても、「これは医療にはいいけど、介護にはちょっと」のような事がままありました。
ワンフレーズにしたい
考えれば考えるほど盛り込みたい内容はたくさん出てきてしまうのですが、毎朝朝礼で仕事前に一緒に唱和しようと思うとあまり長いものは無理がありますし、やはり短くないと定着しません。
自分自身の理念は?
自分自身がこれまで患者さんを診察する時に心がけている事はなんだろう、と自問自答してみました。
外来で患者さんが多い日、自分にとっては1/60でも患者さんにとっては1/1だという事を忘れない
自分の価値観を押し付けない
忙しい時、自分が体調悪い時、自分が嫌だなと思う相手の時、そんな時こそいつもより2割り増しで丁寧にやる事をこころがける
関わった人たちが幸せになってほしい
などなど、これもきりがなかったです。