症例紹介
アルコール依存症進行の仕方
アルコール依存症はアルコール健康障害とも言われ、
機会飲酒→習慣性飲酒→耐性の形成→精神的依存→身体的依存
と進行します。
普通はお酒を飲む目的は、主にアルコールによって得られる肉体的・精神的変化、つまり気分がよくなるとかつらい事が忘れられるという事にあります。
初めのころは毎日飲むわけではなく、何かの機会に時々飲むだけという機会飲酒から始まります。
しかし、何らかのきっかけで毎日飲む習慣性飲酒に移行する人がいます。
毎日飲むようになると同じ量の飲酒では同じように酔うことができなくなり、次第に飲酒量が増えていくことになります、つまりお酒が強くなるわけですが、このことを耐性の形成といいます。このように毎日お酒を飲む人すべてがアルコール依存症患者であるとは言えませんが、何らかのきっかけがあればさらに飲酒量が増え、いつの間にか依存症に陥ってしまうという危険性があると言えます。
このような状態になると、本人が自分の判断で好んで飲酒しているようにみえ、患者自身も好きで飲酒していると錯誤(勘違い)している場合が多いのですが、依存が重度になると断酒によって肉体的・精神的に離脱症状(禁断症状)が出てしまうので、楽しむためではなく離脱症状を避けるためにお酒を飲み続けることになります。このような状態に陥ってしまうと、もはや自分の意志だけで酒を断つことが極めて困難といえます。
※アルコール依存症(アルコール健康障害)の治療は、北条クリニックみぞのくちにご相談下さい。